美容院は何よりもスピード重視。私が美容院に求める唯一のこと。

こんにちは、「人と話したくないマン。」です。

私は美容院という空間が、昔からどうにも落ち着きません。

人が近い。目を合わせられない。鏡越しの会話が苦手。さらには、髪を切るという行為に「社交」や「サービス」がセットでついてくる……。

なんでただ髪を整えたいだけなのに、雑談という“試練”までついてくるのか。ずっと疑問でした。

「今日はどんな感じにしますか?」と聞かれるだけで、心拍数が上がります。「似合うスタイルがわからなくて……」と言おうものなら、長いカウンセリングが始まる。しかも笑顔で。

丁寧なのは分かります。プロ意識も、思いやりも、素晴らしいとは思います。でも、こっちは早く帰りたいんです。できれば無言で、できるだけ短時間で、さっと終わらせてくれる場所がほしいんです。

そんな中、私が美容院を選ぶ上で、絶対に譲れない基準があります。それは、「スピード」です。

この記事では、なぜ私が「美容院においては何よりもスピードが最重要」と感じているのかを、徹底的に言語化してみたいと思います。

目次

カット中の会話は、もはや拷問

美容師さんは基本的にフレンドリーで、沈黙を気まずく感じさせないためにいろんな話題を振ってくれます。

「今日はお休みですか?」「お仕事何されてるんですか?」「このあとご予定ありますか?」――すべて、悪意のない、やさしさからの問いかけだと理解しています。

でも、私はそのやさしさに、まったくうまく応えられないタイプの人間です。

何を答えれば正解なんだろう? 話を広げるべき? でも、深掘りされるのは怖い……。結果、気を使いすぎて、顔はひきつり、返事は曖昧になり、帰る頃にはヘトヘトです。

「こう答えたら変に思われるかも」「つまらないと思われないように、ちょっと盛ったほうがいいかな?」そんなことをずっと考えてしまう自分がいます。

しかも、鏡越しに目が合うあの状況が、さらに緊張を高めるのです。視線をそらしても、なんとなく見られている感じがして落ち着かない。下手に笑おうものなら、「いい人っぽく振る舞わなきゃ」というプレッシャーまで背負ってしまいます。

これが1時間続くとなると、本当にしんどい。髪型がどうこう以前に、精神力の消耗戦なんです。

「話しかけられるとつらい」というと、「無愛想な人だと思われる」「コミュニケーションが苦手な面倒な客だと思われる」といった不安がよぎります。だから無理して笑うし、リアクションもする。結果として、“話せる人”と誤解され、次回もまた同じことの繰り返し。

「気を遣わないでいいですよ」と言われても、そういう空気に“気を遣ってしまう”のが私のような人間なのです。

だからこそ、最初から「話さなくてOK」とわかっているお店や、短時間で終わるお店が、何よりも心の支えになります。

仕上がりよりも、早く終わることを望む

もちろん、美容院は「美しくなるための場所」です。仕上がりが満足いくものであることは大前提。

でも、正直に言います。

私にとって美容院は、「一刻も早く終わって帰りたい空間」であり、「できれば15分以内に終わってほしい作業」でしかないのです。

美容師さんのこだわりも、丁寧なカウンセリングも、申し訳ないけれど長ければ長いほど苦痛になります。

だから、「早く終わらせてくれる店」こそが、私にとって最高の美容院なのです。

たとえば、「毛量調整はもう少し軽めにしますね」といったやりとり。丁寧に説明してくれているのはありがたい。でも、こちらとしてはその間にも時間が過ぎていくことが気になって仕方がない。説明よりも、「さっさと仕上げてください」と心の中で叫んでいます。

また、カット後のスタイリング提案や、トリートメントの営業なども、正直なところいらないのです。私が欲しいのは“整った髪”ではなく、“終わったという事実”です。

「もっといい髪型にしませんか?」という提案もありがたい。でもそれは、こちらが望んでいるときにしてほしい。今この瞬間は、とにかく「早く終えて」「できれば話さずに」が最優先です。

本音を言えば、仕上がりが100点じゃなくても構いません。自分で整えられる範囲なら、90点でも80点でもいい。何なら、多少左右非対称でも、それより「早く終わった」という満足感の方がずっと大きいのです。

こういう考え方は少数派かもしれません。でも、私にとってはこれが本音であり、美容院に対する正直な向き合い方なのです。

理想は、黙ってても15分で終わる店

私が何度もリピートしている店があります。それは「カット15分」と謳う、会話不要のスピードカット専門店です。

席に着いて、希望のスタイルを一言二言で伝えたら、あとは黙って15分で完了。

無駄なおしゃべりも、お茶のサービスも、肩のマッサージもなし。とにかく「早く」「的確に」「静かに」終わる。

「これ以上のサービス、あるだろうか?」と毎回思います。

仕上がりも満足。むしろ、無駄がない分、自分に似合う髪型が明確になる感じすらあります。

しかも、こういうお店って、不思議と「話しかけられない安心感」があるんです。お互いが“最小限で済ませること”を目的としているから、こちらが無言でも、気まずさがまったくありません。むしろ無言であることが「正解」になっている。

「このスタイルでお願いします」と言えば、「了解しました」とだけ返ってくる。その短いやりとりに、ものすごい安心感を覚えるのです。

さらに言えば、こうしたお店では「オシャレ圧」も薄い。高級なサロンだと、「こうあるべき」みたいな空気がどうしても漂ってしまいがちですが、スピード特化の店はあくまで“実用重視”。清潔で手早く、それだけで十分。

私が求めているのは、“美を追求する空間”ではなく、“自分の感覚を尊重してくれる空間”です。

黙って座って、淡々と髪を切ってくれる。そこに余計な演出も、気遣いも、必要ない。

「会話がない」「時間がかからない」「料金がおてごろ」。この3つがそろった瞬間、その美容院は私にとって“理想の空間”に変わります。

15分で終わること。それは、美容院が「苦手な場所」から「耐えられる場所」に変わる、最も大きな要因なのです。

美容院は“くつろぐ場所”じゃなくていい

美容院は“くつろぐ場所”じゃなくていい

世の中には、「美容院=癒やしの時間」というイメージを持つ人も多いでしょう。

でも私は、あの空間に“くつろぎ”を感じたことがありません。緊張しっぱなし、気疲れしっぱなし。

むしろ、早く終われば終わるほど、自宅で“本当のリラックス”ができるのです。

サービス業としてのホスピタリティが重視される中で、あえて「そぎ落とされた美容院」を選ぶことに、ちょっとした罪悪感を感じたこともあります。

でも、今では自信を持って言えます。

「私には、このスタイルが合っている」と。

アロマが香る待合室。間接照明に包まれたカットスペース。フリードリンクと雑誌、丁寧なシャンプーとマッサージ。こうした“リラクゼーション重視”の美容院は、確かに人気がありますし、それを好む人も多いと思います。

でも、私にとってはそのすべてが“余分”なのです。

「ああ、こういうのが好きな人もいるんだな」とは思いつつ、「でも私は、静かにさっさと終わらせてほしいんだよな」と内心でつぶやいています。

雑誌を読みながら優雅に過ごす時間が、私はただただ落ち着かない。シャンプー中に「かゆいところはございませんか?」と聞かれるのも、気を遣って「大丈夫です」と即答してしまう。

そういう“小さな気遣いの連続”が、くつろぎとは真逆の消耗を生むのです。

「ラグジュアリー」とか「癒し空間」といった言葉に心が躍ることはありません。むしろ、そうした要素が多ければ多いほど、「長居させようとしているのかも」と警戒してしまう自分がいます。

だから私は、こう思っています。美容院は、べつに“くつろげる空間”でなくていい。ただ、機能的であればそれで十分。安心して黙っていられる場所。それが、私にとっての理想なのです。

まとめ:「早く終わる」は、最大のやさしさ

美容院に求めるものは人それぞれですが、私にとって最も重要なのは「スピード」です。

どれだけおしゃれな空間でも、どれだけ丁寧な接客でも、時間が長引けばそれだけで消耗してしまう。

“ただ髪を切りたいだけの人”にとって、「何も聞かずに、静かに、すばやく仕上げてくれる美容院」は、何よりありがたい存在です。

「美容院=くつろぎの場所」という一般的なイメージとは違って、私にとっては「美容院=苦手な空間」。だからこそ、“早く終わる”ことが、最大のやさしさになるのです。

それは決して、手抜きとか雑とかではありません。私にとっては、“気を使わなくていい関係性”こそが、最も丁寧なサービスなのです。

話さなくてもいい。座っていれば、サッと整えてくれる。終わったあとは何も言わずにお会計だけして、さっと出られる。

そんな場所があるだけで、どれだけ気が楽になるか。

世の中には「たくさん話してリラックスできる人」もいれば、「なるべく話さず、早く終わることで安心できる人」もいます。

後者のタイプにとって、美容院は「時短・無言・即完」が三種の神器。

そうしたニーズがもっと知られ、当たり前に選べるようになることを、心から願っています。

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